親子失踪
無職の夫が小学6年生の娘を連れて失踪
携帯を置いていき、所持金も少ない夫
緊急を要する相談
警察にも相談したが、事件性がないと….
民事が絡む相談には腰が重い警察。。。
情報を元にネットワークを駆使して捜索
相談から4日目で発見しました
親子は夫の実家そばのアパートに住んでいました
都心から車で3時間弱の場所
とりあえず無事が確認されたことで
依頼人も安心した様子でしたが….
実は・・・・と切り出した
夫は、いわいるモラハラ野郎なんです
夫と話し合いで解決すること
アパートへ乗りこみ娘を連れて帰ることは難しいと…
さらに娘は夫を慕っているので、どうすればいいのか?
だけど、モラハラ夫が娘を連れて家出?
背景にはプライドや嫉妬の匂いが…
依頼人は父親から継いだ会社を経営しており
以前はその会社で夫も手伝っていたそうですが
色々あって辞めたそうです
そして急に公認会計士になると言い出し勉強を始め出したそうですが…
そんな色々な事情を踏まえての、娘さん奪還作戦
とりあえず借りました隣の部屋。。。
調査員が住み込みで、二人の様子を探り
娘さんの様子、夫の考えや状況を把握した上で話し合いをすることに…
そして、様子を伺うこと一週間…
娘さんは学校へ行かず
どうやら、部屋で勉強し
父親が教えている雰囲気
たまに暗くなってから、自転車二人乗りでスーパーへ買い出し
料理する、楽し気な笑い声も聞こえ
父子、四六時中一緒
その様子を依頼人へ伝えると絞り出すような声で
ああ、娘が洗脳される……
複雑な気持ち、複雑な状況へ
父親が単独で出かける日もあり、ついていくと、都内まで面接に
しかし、その後も仕事に行く様子はなく、どうやらお金は実家から援助してもらっている様子
それもいつまで続くかという感じだそうだ
ある日、スーパーへ出かけて購入したものに生理用品が…
どうやら、娘さんが初潮を迎えたらしい
依頼人としても、このままにしておくことは流石に出来ないと判断
夫が単独で出かけた時にアパートを訪ね、娘を連れて帰ることを決断する
それから数日が過ぎ、夫が単独で出かける
調査員は、すぐに依頼人に連絡
依頼人は都内から車を飛ばして現地へ
3時間弱の場所
その間、夫の尾行を継続
そして約2時間後….
夫もアパートへ戻る様子
さすがに長い日々調査しているので、警戒もしてる雰囲気
依頼人がやっと到着し、いざアパートへ…
「おかあさんよ、開けちょうだい!」
しかし部屋からは応答なし
夫ももう少しで帰宅する感じ
「探偵さん、どうなってるんですか!」 「娘は居るんですよね!!!」
パニック状態の依頼人
いくらドアをノックしても娘さんは出てこない….
そこへ夫が帰宅。。。
鉢合わせになった二人…
依頼人の泣き声と罵声、夫のわけのわからない主張と罵声
このままだと事件になりそうな雰囲気に
110番しました
何とかその場はおさまりましたが…
監視は継続
その夜、逃げられては困ると
後日、依頼人と夫の状況を一番理解している人物が間に入り話し合いが持たれ
ようやく、夫と娘は帰宅することに…
それから半年後
「もしもし、探偵さんですか…」
「あー、◯◯さん、お元気でしたか?どうです旦那さんと娘さんの様子は?」
「夫はあの後、一人で出て行きました、どこで何をしているかわかりません」
「娘は夫が出て行ってから不安定になり学校にも行ってない状況で、今は精神科に通院させてます」
「わたしも不眠症になり、精神的に参っています」
「ただ、やはり夫とキチンとしないと考えており、離婚が必要かと思っていて・・・」
「夫を探して、離婚届けにサインしてもらいたいのです」
「でも、ほとんど情報がないから、探すのにお金かかりますよね?」
「そうですね、簡単ではないでしょう」
「んーわかりました、もう少し情報を集めてから連絡いたしますね…」
しかし、それっきり連絡はありません
夫は、戻ってきたかもしれないし
連絡がとれて、離婚したかもしれないし
それとも、すべて壊れたかもしれません
妻のモラハラで・・・